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「適量」を知って食べ残しゼロ!食事バランスも整えて食生活を健康で豊かに

「適量」を知って食べ残しゼロ!
食事バランスも整えて食生活を健康で豊かに

■食品ロスの三大原因のひとつ「食べ残し」を防ごう!

家庭で起こる食品ロスの原因は、大きく3つに分けられます。賞味期限・消費期限が切れたり品質が劣化したりして捨ててしまう「直接廃棄」。野菜の皮などを厚くむいて食べられる部分まで捨ててしまう「過剰除去」。そして、買いすぎや作りすぎで食べきれずに捨ててしまう「食べ残し」です。

中でも食べ残しを防ぐには、さまざまな対策があります。たとえば、料理は食べきれる量を意識して作ること。食べきれなかったら、取り残して翌日以降に食べきること。また、自分や家族が1食でどのぐらいの量を食べるのか「適量」を知っておくことも大切です。

そこで今回は、食品ロスの原因のひとつ「食べ残し」を防ぐために、家庭で簡単にできる適量調理についてご紹介します。さらに適量の食事を摂る際、何をどう食べたらバランスが良くなるか、食べる内容の工夫についてもご紹介します。

■計量スプーンや計量カップを使って、ぴったり食べきれる量を作ろう

仙台市が2019年度に実施した「仙台市食品ロス・ダイアリー市民モニター調査」によると、食べ残しの約6割が「副食」(55.5%)、中でも汁物が39.9%と最も割合が高いことが分かりました。また副食に次いで多かった食べ残しは「主食」(27.8%)で、中でもごはんが48.6%と最も多くなりました。この結果から、ごはんや汁物をぴったり食べきれる量に盛りつけすれば、食べ残しの全体量も減っていくことが予想されます。

しかし、ぴったり食べきれる量を盛りつけるには、どのようにしたらよいでしょうか? ごはんなら、普段から少なめに盛りつけして、足りなければおかわりするなどの工夫ができます。また汁物は、計量カップや計量スプーンを使ってしっかり計れば、ぴったり食べきる量が作れます。

たとえば2人前のみそ汁を作る場合、だし汁を300㏄とすると、みその量は大さじすりきり1杯となります。この時、だしを取る時の水の量は計量カップを平置きしてぴったり計量する、みそはしっかりすりきりにする、などのルールを守れば多く作りすぎることがなくなり、毎回作るたびに同じ味にきまるというメリットもあります。計量カップや計量スプーンを使うのは、最初は面倒と思うかもしれませんが、慣れればいいことづくめの調理法です。

ごはんとみそ汁の適量調理については、仙台市の公式動画チャンネル「せんだい Tube」で詳しく紹介しています。こちらでぜひレシピを確認してみてくださいね。

せんだい Tube 「どう減らす?食品ロス~適量調理で作りすぎを防ごう~」
https://www.youtube.com/watch?v=09xkY2GNQks

■「食事バランスガイド」で理想的な「食事の適量」を知ろう

▲食事バランスガイド

食べ残しを防ぐには、自分が食べきる「適量」を知っておくことも大切です。加えて「適量」の中身のバランスを整えられれば、毎日の食生活をより健康で豊かなものにすることができます。

そこで参考にしたいのが、厚生労働省と農林水産省で決定された「食事バランスガイド」です。1日に何をどれだけ食べたらよいか、その組み合わせとおおよその量がイラストで示されたものです。

イラストはコマをイメージしたもので、上から主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物の5つの料理グループからできていて、どれかが足りないとコマが倒れてしまいます。体に欠かせない水やお茶などの水分はコマの軸、食べる楽しみのある菓子や嗜好飲料はコマを回すためのヒモで表され、さらにコマが回転する(=運動する)ことでコマが安定することも示されています。

それぞれの料理グループをどれだけ食べたらよいかの量は、1つ2つ…と「つ(SV)」で数えます。たとえば一般成人の1日の食事量の目安は、上のイラストのように主食5~7つ、副菜5~6つ、主菜3~5つ、牛乳・乳製品2つ、果物2つとなっています。主食1つはごはん小盛り1杯、副菜1つはみそ汁1杯、主菜1つは目玉焼き1個など、料理の量や主に使われる食材によって「つ」の数が変わります。

この「食事バランスガイド」を参考にすれば、バランスの良い適量を知ることができ食生活をより豊かにすることができますし、適量調理の献立を考える時にも参考にもなりますね。「食事バランスガイド」を使って日頃の食事のバランスを見直せるチェックブックなども公開されていますので、ぜひ参考にしてみてください。

参考URL
厚生労働省 「食事バランスガイド」について
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou-syokuji.html
農林水産省 「食事バランスガイド」について
https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/index.html

※本記事が掲載されていたモッタイナイキッチンは2022年10月にワケルネットへ統合されました。本記事は統合される前にモッタイナイキッチンで公開された情報となります。