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「食べきり運動」で食べ残しをゼロに!まちで見つけた食品ロス対策 その②

「食べきり運動」で食べ残しをゼロに!
まちで見つけた食品ロス対策 その②

■外食時に料理を食べきることが、食品ロスの削減につながります

私たち市民がお店から食品を購入する時、賞味期限が近づいている食品から購入して食べることで、廃棄の危機にさらされている食品を救い、食品ロスを減らすことができます。前回のWNN「まちで見つけた食品ロス対策 その①」では、そうした賞味期限が近い食品をリーズナブルに提供している仙台市内の販売店をご紹介しました。

「まちで見つけた食品ロス対策」シリーズ その②となる今回は、まちの中で飲食をする時の食品ロス対策をご紹介します。外食や宴会などのシーンで料理をおいしく食べきること、そしてお客さんが料理をおしいく食べきるために提供する側が飲食を促すことも、食品ロスの削減に貢献する取り組みのひとつです。

■「3010運動」で宴会料理をおいしく食べきろう!

国や全国の自治体が中心となり取り組んでいる、「おいしい食べ物を適量で残さず食べきる運動(食べきり運動)」。家庭での食べきりや外食時の食べきりの呼びかけなど、食品ロス削減に関するさまざまな活動を展開しています。

食べきり運動の中のひとつに「3010(さんまるいちまる)運動」があります。これは宴会時の食べ残しを減らす運動で、乾杯した後の30分とお開き前の10分間、料理を味わう「食べきりタイム」を設け、料理の食べ残しを減らす取り組みです。

宴会時は自席を移動したりおしゃべりの花が咲いたりして、つい食事の手が止まりがちになってしまいます。そうした時に、気持ちを切り替えて自分のために用意された目の前のおいしい料理に集中する時間が設けられることで、おなかも満たされ地球環境にもやさしい、大満足の宴会にすることができます。

■『ホテルメトロポリタン 仙台』で「3010運動」を実施しています

仙台市内で「3010運動」に取り組んでいる施設のひとつに、『ホテルメトロポリタン 仙台』があります。「3010運動」の対象としているのは、宴会場を利用し、ビュッフェ形式で料理を提供する宴会です。

取り組みは2018年から始まり、現在も続けられています。実際に「3010運動」を実施する宴会では、お開きの10分前になると、お客さんに料理をおいしく食べてもらうようアナウンスが流れます。この声がけによって、宴会後の食べ残しはぐっと減ったとのこと。「3010運動」の効果の高さがうかがえますね。

また食品ロスを減らす取り組みの一環として、ビュッフェ形式の料理が少し残ってしまった時にスタッフが小皿に盛りつけ、お客さんに「よかったらどうぞ」と声がけしておすすめもしているのだそうです。こちらの取り組みも、料理の食べきりに大きく貢献しています。

『ホテルメトロポリタン 仙台』では、他にも、こまめな食材の発注、適正な量の料理提供、お客さんの前で料理を仕上げるサービスなどを実施しており、さまざまな場面で食品ロスの削減につながる取り組みを進めています。

『ホテルメトロポリタン 仙台』以外にも、外食時の「食べきり運動」を推進する飲食店では、ハーフサイズや小盛りメニューの設定、食べきり運動のポスターの掲示などを実施しています。こうしたお店も活用しながら、普段から外食時の食べ残しゼロを心がけたいですね。

参考URL
ホテルメトロポリタン 仙台
https://sendai.metropolitan.jp/

※本記事が掲載されていたモッタイナイキッチンは2022年10月にワケルネットへ統合されました。本記事は統合される前にモッタイナイキッチンで公開された情報となります。