WAKERU NEWS NETWORK

朝市で、乾燥生ごみと野菜を交換!

「生ごみをもっていくと野菜と交換できる朝市」があることをご存じですか?今回は2月16日に行われた「朝市・夕市ネットワーク合同産直市」にうかがい、その様子をレポートします。

勾当台公園市民広場にて月1回ほど開催されているこの朝市では、電気式生ごみ処理機で処理した乾燥生ごみを買い物券と交換し、その券で買い物することができます。もちろん現金での買い物もOK。交換された乾燥生ごみは、さまざまな農家で野菜作りに活用されます。

ここで販売されるのは野菜や海産物など。毎回10軒程の生産者が参加し、それぞれが生産したものを直売しています。もちろんこの取り組みで回収された生ごみは参加した生産者にも配布され、たい肥や肥料として活用されます。

朝市をとりまとめるのは「熊谷農園」の熊谷幸江さんと、息子さんの奥さんである針生真紀さん。朝市がスタートした2001年から参加し、現在は泉区で生産する原木シイタケや米の販売とあわせ、乾燥生ごみの交換窓口としても携わっています。

この日はかなり冷え込んだためか、乾燥生ごみの持ち込みはやや動きが鈍め。しかし多いときでは一日で30㎏にも及ぶ乾燥生ごみが持ち込まれるといいます。乾燥生ごみはその場で秤にかけ、1Kgごとに100円の買い物券と交換。一人5㎏までという上限はありますが、それでも500円あればこの朝市で充実した買い物ができます。

交換した乾燥生ごみは、朝市に参加する生産者の間でも有効活用されています。例えば色麻町で生産した各種野菜を販売する「ともちゃんの野菜畑」では、鶏ふんとまぜて発酵させ、たい肥として活用。大崎市で生産した唐辛子から作る調味ダレを販売する「よっちゃん農場」では、米ぬかとまぜて発酵させ肥料に。名取市でセリや野菜を生産する「三浦農園」では、数種の有機資材とともに発酵させ、同じく肥料にしています。

「ときには煮干しガラを持った料亭の方が交換にいらっしゃることも。これはかなりいい肥料になるんですよ」と熊谷さん。しかし「乾燥生ごみ」生成に電気式生ごみ処理機が必要であるためか、この仕組みを活用する人は限定的で「交換にいらっしゃるのはほとんどがリピーターですね」と話します。

仙台市では電気式生ごみ処理機の購入費補助を行っています。この取り組みがより広く浸透することで、家庭の生ごみが農家でたい肥・肥料となり、おいしい農作物となって家庭に届く、という循環の輪がより大きく広がっていくことが期待されます。