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Sendai Re:fashion Day(仙台リファッションデー)
10月12日、地下鉄東西線仙台国際センター駅・青葉の風テラスで行われた「仙台リファッションデー」。これは衣替えなどのタイミングで出てきた「あまり袖を通さなくなってしまった衣類」を持ちより、「これからぜひ着たい」という人につなげる“0円服の交換会”です。
具体的には事前予約の上、衣類を持ち込み、その点数に応じて好きな衣類を最大3点まで持ち帰ることができるというもの。こども向けからシニア向けまで、デザイン・サイズは問いません。ただし穴が開いていたり、洗濯で落ちない汚れがついていたりするものはNG。「友だちに譲れるコンディション」を目安としています。
はじまりは、立ち上げ人である藤波 純さんが、ある思いを抱いたことがきっかけでした。
日本では年間56万トンの服が毎年廃棄されていることをご存じでしょうか(出典:環境省「令和6年度循環型ファッションの推進方策に関する調査業務」報告書概要版(マテリアルフロー))。世界的にも、大量生産のために厳しい労働条件で働かされる縫製職人の問題や、ハイブランドが売れ残った大量の商品を焼却処分することへの批判など、アパレル業界のニーズを超えた過剰生産が社会問題化しています。
こうしたニュースを耳にするたび「この状況に危機感を覚えても、忙しい日々の中行動を起こせない人が多いのではないか」と案じていた藤波さん。やがて「この問題を自分事として捉え、無理なく行動できる仕組みを作りたい」と考えるようになりました。こうして立ち上げたのが、「服の廃棄を減らしつつ、欲しい人が欲しいものを手に入れる」リファッションデーだったのです。
記念すべき第1回は2021年の年末に仙台フォーラス前で開催。以来衣替えの季節に、さまざまなイベントとコラボレーションする形で回を重ねています。
運営委員の昼間さんはこう話します。「お客さまはリピーターの方が多いんです。ただ回を重ねる中で、レディースアイテムが充実する一方、メンズアイテムの品ぞろえがやや乏しいという課題が見えてきたところ。男性のお客さまにも楽しんでいただけるよう、広くPRしていきたいと考えています」。
運営は学生主体であるため、卒業に伴ってメンバーが入れ替わることが前提です。そのため「ノウハウを継承する仕組みも構築していきたい」という昼間さん。コラボレーション先の顔ぶれも年々変化し「次はどこで開催するんだろう」と待ち遠しい気持ちになります。
現在の活動は「着ないけど捨てられない服の交換会」が主軸ですが、コンセプトの根底にある「負担の無いGIVE」を横展開させ、より発展させたいと意気込む藤波さん。将来的にはおもちゃや本、家具など、さまざまなものの交換会が行われるかもしれません。
参加者たちの声
「インスタで知って“面白そう!”と思い、はじめて参加しました。想像以上にラインナップが幅広くて、見ているだけで楽しかった。今日は一人あたり3着ずつ持ち込んで、3着ずつ持ち帰ります!」(青葉区・Nさん、Aさん、Yさん)
「このイベントのファンで、今日で参加は4回目。“自分が必要としなくなったものでも、誰かに喜んでもらえる”という考え方が好ましいなと思います。回を追うごとにお客さんの層も広がっていて、服のラインナップもバラエティに富んできた感じがしますね」(青葉区・奥山さん、富谷市・人首さん)





